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高知県医師会医学雑誌第20巻の 発行を祝して

高知市長 岡 誠也

本文

1996年に第1巻が刊行されて以来,毎年高知の医療現場から投稿された多くの玉稿を掲載さ
れてきた高知市医師会医学雑誌が,第18巻からは高知県医師会医学雑誌として引き継がれ,こ
のたびめでたく第20巻の発行を迎えられたことに,衷心よりお喜び申し上げます。
 「総説」,「原著」,「症例報告」,「医学エッセイ」,「医療の現場から」,「教育講座」とさまざ
まな論点から,日々進歩する高知の医療現場からの情報発信を脈々と受け継いでこられてきた
ことは,高知の医療の推進に寄与することが大きかったことを思い,執筆された先生方ならび
に発行に携わってこられた先生方のご努力に対し,心から敬意を表します。
 20年間の高知市医師会医学雑誌,ならびに高知県医師会医学雑誌を拝見いたしますと,多く
の診療科から,日々の診療や研究に基づいた論文が発表されている一方で,「教育講座」や「医
学エッセイ」では長年の診療経験でつちかわれた知見や洞察が紹介され,「医療の現場から」で
は社会的にも大きな影響のあった事例も掲載されており,高知の医療全体を知ることができる,
貴重な雑誌であることを感じます。
 この20年間,医療をとりまく環境も大きく変化してまいりました。現在の大きな課題として,
団塊の世代が75歳以上となる2025年に向け, 地域の特性に応じた地域包括ケアシステムの構
築が求められています。そのためには,病床の機能分化と連携,在宅医療の充実が不可欠とな
ります。地域包括ケアシステムの構築に向けて,医師会をはじめとする関係機関の英知を集め
た,高知の特性をいかした先進的な取り組みが,この高知県医師会医学雑誌に発表されること
を期待しています。
 また,南海トラフ地震対策として,災害医療救護体制の充実が早急に求められております。
全国的にも災害医療コーディネート研修やJMAT体制の整備など大災害への備えが整えられつ
つありますが,高知でも医師会の先生方のご協力を得て,災害医療救護対策の取り組みが全国に抜きんでて先進し,この高知県医師会医学雑誌からも情報発信されることを期待しています。
 高知県医師会医学雑誌に今後も多くの診療分野からの玉稿が掲載されることで,高知の医療
全体が発展し,地域医療が推進され,ひいてはより多くの高知県民・市民が優れた医療の恩恵
を受けることにつながることを願っております。
 最後に,20年を一つの区切りとして,高知県医師会医学雑誌の今後のさらなる発展と,高知
県医師会の一層のご盛会を祈念いたしまして,お祝いの言葉とさせていただきます。
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